これからタクシーをはじめたいと思う人に向け、どのような流れで仕事をするのか記事にしてみました!
少しでも参考になればと思います。
自社のタクシー会社へ出勤
勤務で変わってきますが、日勤、隔日勤務は朝から仕事です。
ただ、タクシーの場合は、朝の出勤時間もマチマチで、5時~8時くらいの間で出勤します。
だいたい、出勤時間は決めていて、それでシフトを組んでいるので、出勤時間があまりずれたらみんなに迷惑をかけます。
7時出勤なら、7時くらいに出庫といった感じですね。
別に、7時30分になろうが、遅刻とかにはなりませんし、6時30分に出庫しても、何も言われません。
逆に、夜勤の場合は、夕方から遅くても19:00位には出庫します。
完全に昼夜逆転ですね。
営業車のタクシーで準備
会社に着いたら、適当に挨拶して、準備します。
自分の荷物などを置いて、車のキズチェックとかをしますね。
車にキズが入っているのに気づかず、次の交代の人に指摘されたら、自分のせいになりますからね。
本当は入念にチェックした方がよいのですが、適当にチェックするくらいですかね。
あとは、シートが汚れていたら交換します。
本当は、相方の人が交換するのがマナーですが、色んな人がいて、割と汚れていてもシート交換しない人もいるんですよね。
自分が気になったら交換するという感じです。
あとは、ヘッドライト、ウィンカー、バックランプ、ブレーキランプのチェック。
オイルやバッテリー液の残量など、ボンネットを開けてさらっとチェックします。
出庫前の点呼
アルコールチェックして、特別な連拓があれば、管理者から一言ある程度。
ほとんど、特に何もすることはないですね。
アルコールチェックしたら、すぐに出庫といった感じです。
アルコールチェックして、車の準備をする人もいますし、その辺は適当です。
会社によってもバラバラですね。
タクシーに乗って営業開始(出庫)
一通り終わったので、いざ営業開始です。
営業所にもよりますが、最初は流しからスタート。
朝方の営業(6:00~10:00くらい)
朝の営業がこんな人が多いですね。
- 通勤する人
- 出張に行く人
- 朝帰りする人
通勤客
朝出庫なら、まずは通勤客が乗ってくるのがほとんどです。
通勤客の場合、普段はバスや電車を使っていますが、タクシーに乗ってくるお客さんは、割と急いでいる人が多いです。
朝は、渋滞しますので、急ぎたいけど急げない。
一番ストレスがかかる時間帯です(言うほどないですが)
お客さんのことを思う気持ちはわかりますが、無理すると事故するので、ここは気を付けたいところですね。
出張に行く人
朝の電車や飛行機で出張に行く人も、多く乗ってこられます。
空港なら、ある程度の料金なので、ラッキーですね。
しかし、渋滞しているときは、ハラハラするときもあります。
朝帰り客
飲み帰りのお客さんもいますし、ホステスさんなど、夜の飲食店で朝方まで遊んでいる、人が多いですね。
一般のお客さんで朝方まで飲んでいる人は、寝るパターンが多いので少し注意する必要があります。
ホスト帰りなどのホステスさんは、結構飲んでる場合もありますね。
日中の営業(10:00~16:00)
朝方の営業がひと段落ついたら、少し休憩でもして日中のお客さんを乗せていきます。
日中はこんな感じのお客さんが、乗ってこられます。
- 買い物や用事がある人
- ベント参加に参加する人
- 通院や診察後や退院する人
- サラリーマンやOL
- ホテルからチェックアウトするお客さん
買い物や用事がある人
高齢の方は、タクシーで買い物に行く人も多いです。
普通の主婦とかでも、いますけどね。
高齢の方は午前中から早めに移動する人が多いのも特徴。
通院や診察後や退院する人
同じく高齢の方は、タクシーで通院する人も多いですね。
また、病院まで予約で迎えに行って、ご自宅まで送ることもよくあることです。
流してたら、たまたま退院客が、少し多めの荷物を持って乗ってこられることがあります。
イベント参加に参加する人
日中のイベントに参加する人も、よくタクシーに乗ってこられます。
コンサート、舞台などいろいろありますね。
同じく、若い人は公共の交通機関をよく使い、高齢者が多いですね。
サラリーマンやOL
日中はサラリーマンやOLの方が、商談などでお客様のところへ行くようなときに、乗ってこられます。
割と定期的にあるのが、裁判所まで弁護士さん風の方を送ることです。
ある日、弁護士風のお客さんでしたので、なんとなく日頃よりゆっくり行っていたら、
「急いでください!」
と言われました。
法律家の前で、速度オーバーするのも、どうかと思ったのですが・・・
ホテルからチェックアウトするお客さん
ホテルからチェックアウトするお客さんは、12時くらいまでです。
空港とかに、よく行ってくれるので、いい思いをすることもありますね。
もちろん、近くの駅までの人もたくさんいますけど。
外国人も韓国と仲が悪くなる前や、コロナ前前までは多く乗ってきてました。
観光客減少って、本当にタクシーには痛手なんです。
夕方の営業(16:00~19:00くらい)
夕方になると、また人がよく動き始めますね。
こんな感じの人を、よく乗せるようになります。
- 帰宅する人
- 夜の仕事へ出勤する人
- 飲みに行く人
帰宅する人
何か用事があって、外出していた人を、ご自宅まで変えるお客さんです。
家が近い人は、仕事帰りにタクシーを使う人もいますね。
夜の仕事へ出勤する人
男性、女性問わず、夜の飲食店街へ、仕事へ行く人を送ります。
若いホステスさんとかも、やはりある程度稼いでいるのでしょう。
流しで止められたり、予約で行くことも多くあります。
とはいえ、7、8年前よりは、明らかに減ったような気がします。
いかんせん、仕事場から近いところに住んでいますので、売り上げは少ないです。
ママクラスになると、決まってタクシーです。
飲みに行く人
サラリーマン、OLはタクシーを使って、飲みに行く人も割と多いです。
複数人でのれば、大した金額じゃなく、逆に安くなる場合もあります。
そして、公共の交通機関で行くと、ちょっと不便なところに行ったりする場合は、タクシーが便利ですしね。
観光客の方もホテルから、有名店に食事へ行ったりしますね。
人気店の場合、予約せずに行き、入れないということはよくあります。
そういう店の場合は、予約しているか聞くようにはしていますけどね。
土地勘もないし、ちょっとかわいそうなので・・・。
夜~朝方の営業(19:00~5:00くらい)
夜でも早い時間は、夕方の営業で乗ってくるようなお客さんも多くいます。
夜は、飲みに行く人、移動する人、帰る人が多くなります。
19:00くらいは、飲み屋に入っている人が多くなりますので、一旦落ち着く感じですね。
あとはこんな感じの人が乗ってきます。
- 二次会へ行く人
- 飲みに行って帰る人
- 夜の飲食店で働いている人
二次会へ行く人
サラリーマンが、スナックやキャバクラ等へ行くために、タクシーに乗ってくることが多くなります。
若い人は特に、少し興奮状態です。
私はそういったところに全然行かなくなったので、
「お金もったいな~い」
なんて、内心思っていますが・・・。
同伴して、ホステスさんの店に向かう、男性とホステスやママさんのコンビもよく乗せますね。
店を継続させるのは大変だと思いますが、ただでいいもの食べて、そしてその客が自分の店にくる。
ママさんって、軌道にのったらいい仕事ですね。
飲みに行って帰る人
一番多く乗せるのが、飲みに行った人をご自宅まで送る仕事です。
そして、ロングが出るのもこういったお客さん。
タクシーで帰っても、そこまで出費が多くならない、短、中距離のお客さんが多いですね。
売上が上がるのは、複数人で乗ってきて、色んなところで降ろすパターン。
中心部からそんなに離れなくても、売り上げ上がるし、すぐまた戻れるので一番いいパターンです。
とはいえ、近いお客さんも乗せ切らないと、モチベ下がり、リズムも悪くなるので、短・中距離のお客さんも非常に大切です。
夜の飲食店で働いている人
夕方、お店まで送ったお客さんを、ご自宅まで送ります。
店が閉まる、1時くらいで帰るホステスさんは、たぶんほとんど飲んでないので、おとなしいもんです。
吐くことはまずないですし、デカい態度にでることもありません。
酒の臭いとか、まったくしない人がほとんどです。
良客ですが、いかんせん近いので、売り上げが上がるお客さんを逃すことになることもあります。
やったらダメですが、ホステスさんをみかけたらスルーするタクシーは割といます。
ホステスさんたちもわかっているので、すぐに次のタクシーを拾う感じですね。
アフター後になると、少し酔ってるホステスさんも増えてきますね。
男性客は、先にホステスさんを送るパターンがほとんどです。
2人が反対方向に住んでいたら、割と運収が上がりますよ。
会社へ帰ります(帰庫)
隔日勤務なら、朝~深夜のお客さんを乗せるまでが仕事ですね。
一日に働いていい時間が決まっているので、その時間内に会社へ戻らないといけません。
帰りに、もう一組乗せたい!
これは、よくあることですが、そこは慎重にならないと、時間が足りなくなる場合があります。
帰りに事故をしたら、たぶんその日の売り上げとかパーになりますので、慎重に帰りたいものです。
売上を計算して入金
さぁ、帰ったら入金です。
洗車を先にする人もいますね。会社や人でバラバラです。
売上の計算といっても、今は自動日報のところが多いので、勝手に日報がでてきます。
やることと言えば、未収(チケット、電子決済、タクシー券)などを整理して、日報と未収金に違いはないか、チェックするくらい。
この入金ですが、個人差があり、早い人もいれば、いつも遅い人がいます。
入金も、機械にお金を入れたら、勝手に計算してくれ、入金明細みたいなのが、印刷されるので、それを添付して提出する感じですね。
タクシーの洗車
タクシーの洗車は基本的に自分でする人がほとんどですが、色々パターンがあります。
- 洗車機で洗う人
- 手洗いする人
- 洗車屋さんに頼む人
洗車機で洗う人
タクシーのボディーは洗車機につっこんで、拭きあげるだけ。
それから、マットをマット洗車機に入れ、室内を拭き上げます
シートカバーが汚れていれば、交換ですね。
洗車機がある会社では、洗車機に入れる人がほとんどです。
車内の掃除は、手を抜く人が多く、翌朝に相方さんがブツブツ言っていたりしてますね。
手洗いする人
洗車機があっても、たまに手洗いする人がいますね。
恐らく、車が好きなんでしょうね。
会社に洗車機がなかったら、手洗いか洗車屋さんにお願いするしか、洗車する方法はありません。
手洗いはメンドクサイので、会社選びの意外なポイントのひとつとなりますよ。
自宅へ帰ります
これで、一通り仕事が終わりです。
書き忘れましたが、帰庫後もアルコールチェックします。
自宅への帰りとはいえ、割と長時間働いたあとなので、居眠り運転に注意です。
隔日勤務なら、その日は明けでお休みです。
日勤、夜勤は寝てからまた仕事ですね。
まとめ
少し長くなりましたが、タクシー運転手のルーティンはこんな感じです。
- 出勤
- 準備
- 点呼
- 出庫
- 営業
- 帰庫
- 入金
- 洗車
- 帰宅
スーツを着たサラリーマンでは、点呼や洗車がない感じですね。
ドライバーの仕事をしていれば、点呼、洗車はほとんどするのではないでしょうか?
一見、メンドクサそうに感じますが、上司のパワハラ、人間関係などの悩むことはなくなります。
事故と接客に少し気を使えば、精神的には楽な仕事です。
今の仕事で、精神的に苦しんでいるなら、タクシー運転手で明るく生きれることもできますよ。